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実印は機械彫りの印鑑でも大丈夫?偽造などの信頼性について解説

2019年11月24日

実印は機械彫りの印鑑でも大丈夫?偽造などの信頼性について解説

 

柏田
前回の記事で機械彫りと手彫りの印鑑の違いを解説しました。

今回の記事ではもう少し掘り下げて、実印に機械彫りの印鑑でも大丈夫かについて解説します。

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実印は機械彫りでも大丈夫か

まず実印が機械彫りでも大丈夫かどうかについてですが、考え方として2通りあります。

 

  • 登録上問題がないか
  • 防犯上問題がないか

 

という2点の懸念があって、それぞれをどう考えるかによります。

実印を登録するのは住民登録をしている市区町村の役所になります。

 

登録にはその規定に沿っているかどうかという点について考えます。

 

登録上は機械彫りでも問題ない

実印の規定は自治体によって細かく決められています。

登録出来る材質や名前、サイズ、1人1本まで等様々です。

実印の作り方に関しては過去記事で詳し解説しているので参考にして下さい。

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ですが登録の規定に【彫り方】を定めているものは何もありません。

機械彫りで作られた印鑑は、登録上において問題ないです。

 

機械彫りの印鑑は複製品を作れる

次に防犯上から考えると、問題となる点があります。

機械彫りの印鑑は、製作の過程を全てコンピュータ上で行います。

機械が決められた動きをする為、複製がしやすいという特徴があります。

 

印鑑の押した形である印影(いんえい)を形作るのもコンピュータです。

 

例えば、ある方の印鑑のデータを作る際にパソコンを用います。

専用であるとはいえ、予め格納された文字からお名前を選択します。

名前を選び終わったら、あとは自動で機械が印鑑を彫り終えます

 

  • 書体を選んで名前を入力する
  • 専用機械で彫る

これだけです。

逆に言えば、この作業の簡略化によって早くて安い印鑑が出来るようになったと言えますね。

 

ただ、その事によって機械彫りの印鑑では次のような問題があります。

同じサイズ・同じ書体を選んで注文すると同じ印鑑が出来る可能性がある

 

複製品を他人が手にする事が出来てしまったら、実印の意味が無くなってしまいます。

このことをもう少し掘り下げていきます。

 

では実印は機械彫りで作らない方が良いのか

そうなってくると、実印を機械彫りの印鑑で作らない方が良いのかという事になりますね。

前提条件として、機械彫りの印鑑が必ずしも同じ物を作るわけではないとは言えます。

 

それでも、お店によってはあまり気にせず同じような物を作っているかもしれません。

何のお店でも一緒でしょうけど、この辺りはお店選びが重要です。

 

下記の画像のように、印鑑に彫る書体は独特な形をしています。

こちらは篆書体(てんしょたい)ですが、いくつかの形を持っています。

書体パターン

書体のパターン

その書体の2~3種類ある文字の中から選んで形を作ります。

ここで名前の数と文字の種類によって印影のパターンが増えるんですね。

 

名字だけよりも、名前も含めた方がその組み合わせは増える事になります。

実印をフルネームで作る方が良い理由の一つです。

 

ではもう少し具体的な例を挙げて解説します。

例えば、鈴木一郎さんのお名前の印鑑を彫るとします。

という字で文字の種類が2種類あったとします。

という字で文字の種類が2種類あったとします。

印影の種類のイメージ画像

印影の種類のイメージ画像

出来上がる印鑑の形のパターンは4つとなりますね。

 

ですが、それに加えて

という字で文字の種類が2種類あったとします。

という字で文字の種類が2種類あったとします。

印影の種類のイメージ画像

印影の種類のイメージ画像x16

 

2×2×2×2=16となります。

フルネームで作るだけで、文字の組み合わせパターンが16になりました。

実際には文字ごとの種類に加えて、選ぶ書体もあるのでその何倍も印影のパターンがあります。

 

こうした多様性を持たせることで、機械彫りの印鑑でも同じものが出来ないようにしています。

こういう事から、実印を機械彫りで作るならフルネームがベストと言えるのです。

実印を名字だけで作らない方が良いと言われるのはこの為でもあります。

 

ただ、何パターンもあるとはいえ、機械彫りだと複製品が出来てしまう可能性はまだまだ残っています。

 

機械彫り以外の他に作り方は、手彫りの印鑑があります。

手彫りの印鑑では正確に同じものを作ろうと思っても難しいので、こういった心配がありません。

本人が書いた字をまったくコピーのように、写して書いて下さいと言っても無理なはずです。

このため、実印には手彫りがふさわしいと言えます。

ただデメリットとしては、人の手で時間をかけて彫るので値段が高いことです。

 

手彫りは値段が高くなる、機械彫りは複製の心配が残るといった選択をすることになります。

実印は一番重要な印鑑でもありますから、機械彫りで良いかどうかの判断はあなた人次第となります。

 

印鑑を複製することは違法

ちなみに、機械彫りならどこでも同じ印鑑が作れるかと言えばそうではありません。

 

誰かの印鑑を押したものを持ってきて、【同じものを作って下さい】という相談をよく受けます。

そもそも印鑑を複製するという事は違法なので出来ません

 

例え本人の物だと言われても、違法性がある以上これを受けるお店はありません

まぁそもそもがリスクだけがあって、大変な作業なので安請け合いもしません。

 

こういった相談に対しては【違う形でも良いなら作れます】と回答します。

なので、一概に機械彫りだから偽造が簡単という事ではありません。

 

機械彫りで同じ印鑑が出来るのは

先ほど言った機械彫りのパターンの話に戻ります。

鈴木一郎さんの名前で16パターンの組み合わせがあったとしました。

これも例え話なので、正確な数字を現しているわけではないのですが、これは依頼した先によって変わります

世の中のすべての名前のパターンが同じという事ではありません。

 

簡単に言えば、注文したお店が違えば、違うものが出来上がるという事です。

同じ書体・同じサイズ・同じ名前で印鑑を注文したとしても、Aというお店とBというお店では違うものが出来上がります。

 

同じ印鑑が出来るとすれば、同じお店で全て同じ注文をした場合に限ると言っても良いでしょう。

なので、意図的に印鑑を複製される心配は限りなく低いという事がお分かりいただけると思います。

 

こうした視点で見れば、一概に実印を機械彫りで作る事は問題ないとも言えます。

 

という事は、印鑑を買ったところを人に知られるとリスクが増えることになりますね。

 

実印は機械彫りよりも手彫りが良いが

機械彫りよりも、手彫りの印鑑の方が良い事はこれまでもお伝えしました。

 

ですが、世の中で流通している手彫りと謳っているものでも機械彫りと変わらないものがあります。

ほとんど機械彫りの上で、最後に軽く手で彫っていれば手彫りと言えなくもないのです。

 

今ではこうした彫り方は手仕上げと表示するように指導はされています。

ですが、違反したとしても罰則がない為あいまいになっていることも多いのが現状です。

 

盲目的に手彫りや手仕上げと書いてあってもお勧めできないものも存在します。

明確な見極める判断は無いのですが、目安としては以下のようなものがあります。

  • 手彫りの場合、1日、2日では出来ない
  • 費用は5千円~1万円程度増える(幅はある)
  • 彫刻士の名前を掲げている
  • 彫刻証明書がついているか

 

こうした部分が確認できれば、ある程度その手仕上げには信頼性がおけそうです。

完全手彫りであると、更に費用が掛かる事が多いです。

 

実印を作るなら信頼できるお店を見つけて注文する事が望ましいですね。

 

実印は機械彫りでも良いかについてのまとめ

実印は機械彫りの印鑑でも登録上は問題ありません。

防犯上において、作り方を間違わなければそこまで気にする必要はありません。

最後に要点をまとめおきます。

 

ポイント

実印を機械彫りで彫っても心配は少ない

簡単に複製できるものではないのが理由

機械彫りならフルネームがおすすめ

実印なら手彫りの方がより安心できる

 

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